日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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ある「日本人」との対話(1)

最初に、前回の「大刀行進曲」に関連して、また面白いものを見つけたので貼っておきますね。






前回に少し触れた、子供の頃に「大刀で鬼子の頭を叩き斬れ」と歌っていたという中国の若者の手記を読んでみます、これは北京大学の掲示板でセンセーションを巻き起こした文章だそうです。最高に面白いので2回に分けて全文行きます。


私は東北のハルピンで育った。子供のころから「大刀で鬼子の頭を叩き斬れ」と歌い、教師が憤懣やるかたない調子で「倭寇」「鬼子」を叫ぶのを聞き、731部隊の類の報道や展示を見てきたが、これらは子供の私の日本への見方に少しも影響しなかった。覚えているのは、学校で「いちばん憧れているところ」という欄にはいつも「日本」と書いていたということだ。

そのとき感じていたのは、日本のアニメがとても面白く、日本の電気製品が使いやすいということで、日本の忍者と剣道の達人でさえ心の中のアイドルだった。小さいころ日本人のまねで木の棒を持ってチャンバラごっこをしていたことを昨日のことのように覚えている。

成長してからは、日本に関することをもっと聞くようになった。そのうちには当然、例の短からぬ歴史があり、日本国内の中国に対する見方があり、日本経済の強大さがある。いつもよく聞くのは「友好的な隣国」「一衣帯水」の類の宣伝だ。

私はかなりの長い間、日本に対して何の心理上の警戒も敵意も持っていなかったと言える。ある意味で媚びるような憧れさえもっていた。“南京大虐殺”、“731細菌部隊”、“旅順大虐殺”などの日本人の数え切れない侵略の歴史のことは当然聞いていたが、それは過去のことで、覚えていれば良い、いつまでもこだわってどうする?とずっと思っていた。両国の友好はよいことではないか? それは今の日本人と何の関係もない……等々の考え方だった。

2000年、私は東北のハルピンから上海に来た。異境の生活でさまざまな人や事と接触する機会がさらに多くあり、さらに深く問題を考える機会になった。

上海に来たばかりのころ、私がハルピン出身だということを聞いた人はよくこう聞く:「君たちは日本を憎んでるだろう?」そのとき私は東北人として彼に言う:「東北人はみな日本人を憎んでいる。彼らは我々を侵略した。」;しかし私が彼らの何を憎んでいるのかというと、言葉が出てこない。なぜならそのときの私の印象では、私には何の感情の累積もなく、ただ道義と理の当然としての面からだけそのようなことが言えるということだったからだ。

そしてその日がやって来た。

それは2000年冬のある晩だった。私は数人の仲間と復旦大学のそばの漫画パブで徹夜していた。そのパブは上海では評判が高く、中は日本の漫画とその他書籍ばかりで、雰囲気がよかった。

そのとき、頭に頭巾をかぶった一人の従業員がそばに来て、礼儀正しく聞いた:

「ちょっと話していいですか?」 

われわれは喜んで彼を迎えた。当然最初の言葉は儀礼上の質問だった:

「どこの出身ですか?」

彼の答えは巧妙だった。:

「私がどこの出身かはどうでもよい。私が今いる所の人間だ。
<つまり上海にいれば上海人=訳者注> 
君たちは私がどこの人間に見えるかね?」

それから彼は上海語で聞いた:

「o那暁得伐?」

友達が広東人だろうと言うと、広東語で言った:

「nei知吾知o戛?」

それから北京語のような北方訛りで私に言った:

「君はどう思う?」 

彼の顔つきや動作から、私たちはみな彼が日本人だと見当をつけた。彼は否定も肯定もせず、笑って言った:

「それはたいしたことではない。君たちにひとつ質問してもいいかな?」

それから私にペンと紙を借りて、真剣に私を見つめていった:

「君は東北人だ。君にある所のことを聞くが、知っているかね?」

それから紙にさらさらときれいな漢字を書いた:

「奉天」

書いた後、頭を上げて私に言った:

「ここは本来なら首都になるところだ。残念だ......」

私はすぐにいやなやつだと思った。たぶん目の前にいるのが外国人だからだろう、私は感情が高ぶった。私は礼儀正しく言った:

「すみません。間違っています。今はもう奉天という町はありません。‘奉天’は今は‘瀋陽’と言います。‘奉天’と呼ばれた時代はもう戻ってきません。」

彼は笑って言った。

「そうとは限らない。」

それから彼は紙に世界地図を書いて言った:

「これが世界だ。君たちは世界についてどのような見方があるかね? ないだろう。君たちは向上心のない民族だからだ。我々は違う。我々の目標は奉天だけではない。東北、ひいては全中国だ。我々の目標は―」

彼は地図の上に大きな輪を書き、そして力を込めて言った:

「全世界だ!!!」

<続く>



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前回に、「こちらで聴けます」とリンクした「大刀行進曲」ですが、そこでは曲が聴けないかもしれないので、リンクを貼り替えておきました。
こちらでも聴けます。

テーマ:中国 - ジャンル:海外情報

  1. 2006/11/16(木) 05:40:41|
  2. ある「日本人」との対話
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