日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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安倍晋三がタカ派?

安倍晋三政権の誕生近しということで、英米の新聞から。

まずはインターナショナル ヘラルド トリビューン
Jeff Kingston 「小泉の後継者になりそうな者にとっての細く困難な道」の中ほどから。


小泉による靖国神社参拝は、国粋主義的衝動が如何に自滅的であるかを人々に思い起こさせる以外に何も成しえなかった。中国の興隆は地域の力関係に構造変化をもたらす。そしてこの過渡期に対処するための高レベルの対話は決定的に重要だ。だから両国関係を悪化させた小泉の決定は代償が大きかった。たとえば、7月に北朝鮮がミサイルを発射したとき、中国は際立って非協力的だった。

安倍は対米関係強化の話をするが、日本が中国と不必要に敵対することをアメリカ政府が懸念していることを彼は知っている。アメリカ政府は中国を国際体制におけるステークホルダーにしようとしているのだ。

安倍にとって、ワシントンとよりよい関係を築き、北朝鮮問題の行き詰まりを打開する道は北京に通じる。〔つまり、中国との良好な関係がなければこの二つのことは達成できない。〕私の推測では、安倍は、中国が熱心に差し出しているオリーブの枝〔和解のしるし〕に恐る恐る手を伸ばし、首脳会談の再開に合意するだろう。小泉がバーを低く設定したので、安倍は両国がともに必要としている関係改善のために、大したことをせずとも済む。


北朝鮮のミサイル発射の際の中国の非協力と悪化している日中関係を結び付けているが、二つには何の関係もない。中国が非協力的だったのは日本に対してだけではない。中国共産党は、政権の生き残りと自国の戦略的利害という理由から、金正日政権を崩壊に追い込むような国連決議には逆立ちしても賛成できないのだ。

同様に、彼らが日本を非難するのも内政と世界戦略上の計算に基づいたものなので、これにまともに付き合うほど馬鹿げたことはない。

ジェフ キングストンはロイターのリンダ ジークが引いている安倍さんの至極当たり前の言葉を胸に刻んでおいたほうがよい。「よりよい関係のためには双方の努力が必要だ。」

私の考えでは、中国は確かにオリーブの枝を手にしている。しかし、遠く離れた日本に向かって、ここまで走って取りに来いとどなっているだけだ。本当に関係改善を欲しているなら、せめて中間地点にまでまず自らが歩み寄るのが第一歩だ。


私自身は「安倍晋三の中国孤立化連合は是か非か」で述べた理由で、中国とは関係改善すべきでないと思っていますが。


次はイギリスの新聞「インデペンデント」
David McNeill in Tokyo
小泉の後継者はタカ派的政治指針で日本の隣人を悩ませる


精気のないテディベアのような目と弱々しいあごを持つ安倍さんはタカ派にはとても見えない。しかし、2002年に北朝鮮に対する強硬姿勢で全国的に脚光を浴びて以来、軍隊を復活させ、愛国心をよみがえらせ、60年来の平和主義憲法を変えるという保守強硬派の政治目標を実現させるために彼は戦ってきた。

戦争記念施設である靖国神社への参拝で任期を締めくくった、予測のつきにくい小泉さんの5年間の後、中国と韓国は対日関係の改善をしきりに欲している。しかし安倍さんでは楽観的になれない。中国政府を公式に代弁する新聞チャイナデイリーは先週書いた。「中日関係の改善を熱望する者は憂慮を禁じえない。」

これらの懸念の原因はまたしても歴史の暗い影だ。安倍さんは首相の靖国参拝を支持し、自らも4月に秘密裏に参拝したものの、今後も参拝するかどうかについては沈黙を守っている。安倍さんは高校教科書を改訂し、第二次大戦中の日本軍の戦争犯罪への言及を削除するために活動する自民党の右派グループを率いてきた。

去年、彼は日本の国営放送局NHKへ圧力をかけたことを認めて検閲スキャンダルの中心になった。それは、韓国や他の国から軍によって拉致された“慰安婦”性の奴隷を扱った2001年のドキュメンタリーを変えさせようとするものだった。

安倍さんは長らく二つの政策を政治的信念として鮮明に打ち出してきた。1947年憲法を書き換えることと、教育制度を改革することだ。そして、彼は政治に新風を吹き込むとしてある方面の人々からは歓迎されているものの、それはどちらも1955年以来の自民党の懸案だった。日本がアメリカに占領されているときに書かれた憲法とその戦争放棄第九条は、“軍隊”ではなく“自衛隊”を持つことしか認めていない。その憲法は常に保守派の不満の種だった。憲法の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という日本の決意表明などの部分は特に怒りの元になってきた。それは謝罪行為を表すもので、日本の品位を下げると彼は言った。日本を中国と対立させたいアメリカのタカ派の支持を受けて、彼は憲法を変えようと堅く決心している。

さらにいっそう憂慮されるのは、1995年の日本の正式降服50周年に出された日本政府によるアジア諸国への謝罪を尊重するかどうかという問題から安倍さんが逃げていることだ。「日本はすでに20回も謝りました。私たちはいつまで謝り続けなければならないのですか。」コリアンタイムズの言葉を借りよう。「彼の政治的成功はアジア近隣諸国へのタカ派的姿勢に由来する。融和的姿勢ではない。彼は日本の未来のために自尊心をこらえることができるだろうか。」


自尊心に凝り固まって身動きが取れなくなって未来を暗くしているのは韓国のノムヒョンさんの方じゃないかな。

安倍さんがアジア諸国に対して取っているのは姿勢はタカ派的でも融和的でもない普通の姿勢であり、それが政治家としてあるべき姿だ。異常なのはいつまでも謝罪を要求し続ける“アジア近隣諸国”の方だ。

韓国人は日本の植民地支配が世界で最も苛酷で、自分たちが世界で最も不幸な民族であるかのように言う。とんでもない。イギリスの植民地政策がインドの綿織物業を壊滅させ、業者の白骨がインドの原野を白くしたと形容されたのは有名だ。安倍さんによれば日本は20回謝罪したそうだが、イギリスがインドに謝罪したことはただの一度もない。インドは謝罪を要求しないし、したとしても何の強制力もない。

同様に、アジア近隣諸国が日本に謝罪を要求したとしても本来はなんの強制力もないはずだが、それに強制力を持たせようと躍起になっているのが「日本は孤立している」「日本の未来のために」と騒ぎ立てる一部の欧米アジアのマスコミと一部の日本人だ。

この「インデペンデント」紙は、日本は他の国にあるような普通の軍隊を持つべきだと安倍さんが主張していることをもって「タカ派」と呼んでいるが、それが本当ならイギリスの歴代政権を含む世界のほとんどの政権はみな超タカ派ではないか。イギリスなどは安倍さんが口にしない核兵器まで持っているのだから、超タカ派を通り越した存在だ。

このデイビッドマクニールとかいう記者は自国の歴史と現状をもう一度よく見つめなおした方がよいのではないか。

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テーマ:安倍晋三 - ジャンル:政治・経済

  1. 2006/09/22(金) 04:10:46|
  2. 日本外交
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<古森氏の抗議、クレモンス氏の再反論 | ホーム | こんな写真載せる?ロシアの新聞>>

コメント

ソチの意見とは微妙に異なるが、この記事は面白かったので、今後、オレのブログのエントリーで引用するかも。もちろんその時はリンクをつけて、TBもするからよろしく。
  1. 2006/09/22(金) 07:33:12 |
  2. URL |
  3. 信長 #Wq8jQFdY
  4. [ 編集]

信長殿

楽しみにしておるぞ!
  1. 2006/09/22(金) 20:52:39 |
  2. URL |
  3. nippyo #-
  4. [ 編集]

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