日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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殺人者に共感?

韓国の新聞、中央日報日本語版によると、1908年3月23日は、「日本の韓国支配は韓国にとって有益だ」と述べたスチーブンスという「親日派」アメリカ人を在米韓国人の張仁煥が殺した日だそうです。

その記事から一部を抜き出します。

日本人より酷かった親日派スチーブンス

「怨恨が骨髓に染み込むと法に背くことでも躊躇なく行うものだ、国家の公敵や盗賊への対応に公法が入り込む余地はない」。カリフォルニアの監獄で服役中だった張仁煥が「大同公報」に明らかにした事件の理由は正当だ。 当時の米国紙が「国民はこの人物のように自国を愛するべきだ」と報道するなど、米国社会の共感も得た。 2人の義挙は義兵戦争を全国に広め、安重根(アン・ジュングン)と李在明の義挙をも触発した。

これを読んで私は疑問に感じました。

植民地全盛の当時において、朝鮮というアメリカ人にとってなじみのない東洋の国の「愛国者」のために、はたして彼らがこのような深い同情を寄せるものなのだろうか、何よりもスティーブンスはアメリカ人であって、同国人を殺した外国人殺人犯に対して、アメリカ社会が共感するなどということがあるのだろうかということです。

試しに英語版ウィキペディアを見てみたら、疑問は簡単に解けました。

ダラム・スティーブンス

死への反応

スティーブンス暗殺のニュースは、彼をよく知る日本の外交界と朝鮮のアメリカ人宣教師のあいだで悲しみで迎えられた。駐日本合衆国大使のトーマス・オブライエンは「誰もが最大限の哀悼を表した。」と言い、スティーブンスが「誠実で頼りになる友人」だと付け加えたとされる。

エール大学教授ジョージ・トランブル・ラッドはニューヨーク・タイムズの編集者への手紙で、襲撃を「卑怯で衝撃的な野蛮さ」と非難し、朝鮮人を「残虐な人種」と呼んだ。また、スティーブンスの事件を、アメリカ人宣教師であるジョージ・へバー・ジョーンズ[この人物については後で触れます。]への襲撃のような、朝鮮でおこった多くの事件にたとえて、政治的な動機による殺人は朝鮮では例外的で特殊なことではないと結論付けた。そして、この事件は、朝鮮人の性格と自治の方法を正しく評価するための有益な実例になると述べた。

ラッドがニューヨークタイムズに寄せた記事は、同紙のサイトで読めます。

残虐な人種 朝鮮人 
スティーブンス氏暗殺の企ては特殊な事件ではない
1908年3月25日


それにしても、NYTの論調は当時と今ではまるっきり違いますねえ。アメリカの朝日新聞と呼んであげましょうか(笑)

それはともかくこれだけでも、殺人者に対して全体としてのアメリカ社会が共感を寄せたなどということはありえないことが分かります。

ウィキペディアが、誰それがこう言った、何新聞がこう書いたと実名を挙げているのに対して、中央日報のほうははなはだしく具体性を欠いているので、眉に唾をつけて読みたくなりますが、それがまったくの捏造であるという証拠も持ち合わせていないので、「国民はこの人物のように自国を愛するべきだ」と報道したアメリカの新聞があったということは、とりあえず信用することにしましょう。

しかし、ある新聞がそう書いたからといって、アメリカ社会全体が張仁煥に共感したということにはなりません。あまたの材料の中から自説を主張するのに都合のよいものだけを選び出し、あたかもそれがすべてであるように見せかけて、あらかじめ設定しておいた結論に導こうとするこの手法は、当ブログの読者にとってはなじみのあるものではないかと思います。

参考: 
日本海呼称問題(2)
嘘つき国家韓国 日本海呼称問題(4)


「ジョージ・へバー・ジョーンズ」は、ウィキペディアと前出のラッドによるニューヨークタイムズの記事によれば、朝鮮に派遣され、布教に功績のあったメソジスト教会の宣教師ですが、朝鮮の暴動を鎮圧した日本の警察を賞賛する意見を出版物に発表したことで、危うく暗殺されかかったということです。

中央日報の記事の続きです。

>われわれの義烈闘争は日本の軍警と侵略の責任者だけを狙ったという点で、民間人を無差別的に狙うアルカイダのテロ行為とは次元が違う。 イエメンの自爆テロは、明らかに人類共通の良心と道徳に外れる行為だ。 しかしわれわれの言行がイエメン人の自負心を傷つけたことがなかったかどうか振り返ってみなければならない。

ジョージ・へバー・ジョーンズは日本の軍警でも侵略の責任者でもないので、早くも嘘がばれました。
金九尹奉吉はどうでしょうね。

ジョーンズについては、基督教大韓監理会(コリアン・メソジスト・チャーチ)のサイトが詳しい経歴を載せています。かれは朝鮮の言語と文化に造詣の深い人だったようです。しかし、日本の警察を賞賛したせいで殺されそうになったことには言及がありません。そのかわりに、「The Korean Repositoryに多くの文を発表したし 1898年まで主筆でいた.初号に "日本侵略"という題目で長文の壬辰の乱史を使った…」という記述はあるのですが。
メソジスト教会の布教の先達が「親日派」だったなどとはとても書けないということでしょうか。見たくないものは見ない、見たいものだけを針小棒大に誇張する癖はここでも。


再びウィキペディア「ダラム・スティーブンス」から。

朝鮮コミュニティは張を弁護するために三人の弁護士を雇った。そのうちの一人、ネーサン・コフランはついには弁護を無償で引き受けることに同意した。裁判で、彼はアルトゥール・ショーペンハウエルの"patriotic insanity"(国を愛するあまりの狂気、愛国的精神錯乱)理論を用いて無実を主張した。

無償奉仕の弁護士でさえ「義士」とは見なしてくれない、そんな論理では裁判で勝てない、アメリカ社会を納得させることはできないということでしょうか。せいぜいが「狂人」として情状酌量を訴えるしかなかったらしい。

愛国的精神錯乱、別名を火病という、てか?

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  1. 2009/03/24(火) 16:51:11|
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