日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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此地無銀三百両

最近、FC2 で中国人が中国語で書いているブログをよく見かけます。本文は中国語なんですが、日本のFC2 ですから、傍らの「プロフィール」「リンク」などの表記は日本語です。ブログを管理するにも日本語が必要ですから、彼らはある程度の日本語ができるのでしょう。時たま日本語も見かけますが、てにをはがおかしかったり、濁点が間違っていたりするのはご愛嬌です。

そんなブログは日本かぶれの女性がやっているものが多いのですが、変り種を見つけました。ゴリゴリの糞青です。たぶん日本への留学生でしょう。

nihonnwotaberu
想説就説 (言いたいことを言う)

プロフィールのところにこういうものを掲げていて、笑わせてくれます。

別の掲示板では同じような動画で、中国が日本を蹴っ飛ばすのをアバターにしてるやつもいました。



さて、いつものように反応の遅い当ブログですが、前回の続きで、青衛兵はなぜ火を消したのか、です。

下記の西日本新聞の記事のように、火が消されたのは混乱と妨害を避けるためだと、日本の多くのメディアでは報道されているように思います。

聖火リレー打ち切り パリ、妨害相次ぎ炎消す

 エッフェル塔を出発した聖火リレーは、炎を消そうとする者が沿道から飛び出したり、車道に寝そべるなどの妨害活動が頻発し、進行が大幅に遅れた。このため中国側が終盤のリレー中止を主催者に要請。聖火トーチは残り3分の1の地点からバスでゴールの競技場へ直接運び込まれた。


しかし、前回リンクした映像ではそれほどの差し迫った状況にあったようにも見えず、真の理由はほかにあったのではないかと感じられます。

果たして前掲記事の後段に次のような記述がありました。

パリ市庁舎前では式典が予定されていたが、これも中国側の要請で中止となった。同市庁舎正面にはドラノエ市長の指示で「パリ市は世界各地の人権を擁護する」と書かれた横断幕が掲示されていた。同市長は「中国側がパリ市の対応を嫌った」と語った。


ニューヨークタイムズも書いています。

中国の組織委員会は最後の区間を唐突に中止にした。そこには「パリ市は世界各地の人権を擁護する」と書かれた横断幕があった。


どうやら、人権擁護を主張する横断幕を中国当局が自国への侮辱とみなしたことが聖火リレーを中止させた真の理由だということのようです。

なんとも間抜けな話です。

「パリ市は世界各地の人権を擁護する」というは、ごく当たり前の一般論を述べただけのことであって、とくに中国を名指しで非難しているわけではありません。これを自国への侮辱と受け取るということは、自国において深刻な人権侵害が行われていると言っているのと同じです。中国には「此地無銀三百両」という言葉がありますが、つまり、中共が対内的対外的に宣伝していることはすべて嘘であると自ら白状しているということです。

もちろん、中国の人権侵害のことがパリ市長の念頭にあったことは疑いありません。しかし、中国当局が「民主的な中国」という虚構に一貫性を持たせようとすれば、これは無視するほかなかったはずなんです。

国内での言論弾圧の思考法を外国でまで実践して顰蹙を買った一例です。

冒頭で紹介した「想説就説」はこう書いています。

誰もが見て取れる。パリ市庁舎に掲げられたヤク虱旗〔チベットの「雪山獅子旗」のこと・ヤクはチベットで飼われている家畜〕は中国を侮辱することを意図している。だから中国側は市役所広場での簡単な式典を中止にし、市役所前を堂々と通り過ぎた。この挙はパリの「菊花市長」(GAY)を大いに失望させた。〔しかし、中国語というのはなんとあからさまで汚い表現を使うんだろう。〕

だから言おう、デブ〔ダビド・ドイエのこと〕よ、うらむんならお前らの菊花市長のやりかたをうらむんだな。中国とは関係ない。

しかも中国側護衛は彼の胸に規則違反のバッジを発見して、はずすよう命令し、デブが持っているトーチの火を消し、車に乗り込んだ。この場面を見たときは死ぬほど笑い転げた。


「規則違反のバッジ」とはこれです。

パリ聖火リレーでバッジ「より良い世界を」

パリで7日行われる北京五輪聖火リレーのランナーやフランスの五輪選手らのグループは4日、「より良い世界を」 と記したバッジを着用して聖火リレーに臨む考えを明らかにした。

チベット情勢など中国の人権状況に対する懸念が念頭にある。アトランタ、シドニー両五輪の柔道金メダリスト、
ダビド・ドイエさんらが記者会見を開いて説明した。


たとえ、チベット情勢など中国の人権状況に対する懸念が念頭にあったとしても、「より良い世界を」 という言葉自体は当たり障りのない当たり前のことで、政治的宣伝活動を禁じたオリンピック憲章に違反するものではないでしょう。

それを中国当局がはずさせようとするのは、これもやはり、中国政府のなしていることが世界をより良くしていこととは反対の方向にあることを示しています。

この中国人ブロガーは、青衛兵がドイエ選手が持つトーチの火を消すのを見て笑い転げたそうです。彼はその前の「世界最美的天使」と題した記事では、パラリンピックに出場したことのある車椅子の女子フェンシング選手が襲いかかる「チベット独立派」から体をはってトーチを守ったことを称賛し、涙を流しています。

彼は自分が書いていることの矛盾にまったく気がついていません。中国人としての自尊心と外国人への敵意を満足させることを欲するあまり、まともな思考能力さえ失ってしまったようです。彼に限らず、これが多くの中国人に見られる態度です。


前回引用したasahi.com の記事の結びはこうなっています。

 日本で活動するジャーナリスト莫邦富(モー・バンフー)さん(55)は北京五輪を「立春」になぞらえる。「その前後では違いははっきりしないが、花が咲く春を呼び込む節目。中国は格差など問題も抱えているが、五輪は開発一辺倒からの転換点になるのではないか」とみている。


最近のチベット騒乱やオリンピック聖火リレーでの騒ぎに対する中国政府の対応を見れば、中国では「立春」どころかまだまだ「厳冬」が続くといえそうです。


と、そうこうするうちに事態はさらに発展して・・・

パリ市長、ダライ・ラマを名誉市民に 中国さらに刺激 (産経ニュース)

これも『「菊花市長」を大いに失望させた』効果かもしれませんね。


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テーマ:オリンピックとチベット問題 - ジャンル:ニュース

  1. 2008/04/18(金) 07:06:50|
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