日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

青衛兵は良い猫だ

久しぶりの更新です。今回は、当ブログのテーマからは外れますが、今話題になっている聖火リレーについて意見を述べてみようと思います。

まず、asahi.com の記事からご覧ください。

世界に自信得る装置 オリンピック
■64年、東京―「3分で人生変わった」聖火ランナー


聖火の火が、いまも燃え続けている――。そう聞いて、鹿児島に飛んだ。64年に開かれた東京五輪で、アテネで採火された聖火が沖縄経由で空路運ばれた日本本土最初の地だ。

 鹿児島市の郊外にある県立青少年研修センター。「希望の火」と名付けられたその火は、本館ロビーの船舶用ランプの中で、オレンジ色に燃えていた。3センチほどの炎がゆらりゆらりと揺れる。

 82年に当時の次長が知人から譲り受けた。知人は聖火リレーのときに離島の小学校長から「島の子どもにも見せてやりたい」と懇願されてこっそりと分火、自宅で保存していたのだ。

〔後略〕


実際に燃やしているのはそこらで調達した燃料なんだろうし、元の火がウン十年前にどこか外国で点火されたものだろうと、今ライターで点けたものだろうと、なんの変わりがあるんだろう、世の中にはくだらないことに意味を見出す人がいるんだなあ、ご苦労さんなことで、だいいち、途中で不用意に火を消してしまってあわててつけ直したものではないと誰にも証明できないではないか、と、私自身は皮肉っぽくつぶやいてしまうのですが。

失礼しました。不謹慎でした。やはり、その人は聖なる火を守り抜いていくことに価値を見出している人であり、自分自身に対しても誠実な人なんだろうと思います。

その、愚直なまでの律儀さの対極に位置しているのが例の中国から派遣された「聖火防衛隊」です。

類似のものは皆さんももうご覧になっているかと思いますが、パリで行われた聖火リレーの映像です。



(どなたか、フランス語のわかる方がおられたら、翻訳していただけるとありがたいのですが。)

3分03秒あたりのところで、青ジャージの「聖火防衛隊」のうちの一人が、なんと、フランス人聖火走者の持つトーチの火を有無を言わさず消してしまいました。走者は柔道の金メダリスト、ダビド・ドイエ(※)とのことですが、かれは「ノーノーノーノー」(またはノンノンノンノン?)と叫んだきり、あっけにとられたように見ていました。あっけにとられたのは彼だけではないでしょう。テレビを見ていた全世界の人が同じように感じたに違いありません。

なにしろ、聖火というものは、鹿児島で東京オリンピックの火が今も燃え続けているように、ひとつの火をひと時も絶やさずに連綿と守り続けていくことにこそ意義があるものです。北京オリンピックの聖火リレーなら、ギリシャで採火された火が北京の開会式会場の聖火台に点火されるまで、走者から走者へと絶やすことなく受け渡していくから「聖火」なのです。

にもかかわらず、不可抗力ならともかく、当の走者と、そして世界中の観客の目の前で無神経にも故意に火を消してしまったのですから、これほど聖火リレーの精神を根本から冒涜する行為もないでしょう。

後で触れるフランスのブロガーなどは、ロンドン、パリと続く彼らの傍若無人な行動をさして、悪名高い文化大革命の時の紅衛兵を思い出すと書いていました。彼らは青いジャージを着ていますから、青衛兵とでも呼ぶことにしましょうか。(中国語式に言えば「藍衛兵」ですが)
というのも、聖火を防衛するどころかぶち壊す彼らを、聖火「防衛」隊などとは到底呼べるものではないからです。

あるいは彼らは言うでしょう。種火があってそこから再点火するので何の問題もないと。しかしです。青衛兵が火を消したのは、ドイエ選手が受け持った距離を聖火を持って走った後、次の走者のトーチに点火しようとしたその瞬間です。彼が走ったのはギリシャから北京へと続く聖火リレーの欠かすことのできないひとつの行程であるはずです。何のために走ったのか。前の走者から受け継いだ火を次の走者に受け渡すためです。

青衛兵がその火を有無を言わさず消してしまったのですから、彼が聖火走者としての自分の行為を無にされたと感じるのは当然のことでしょう。怒るのも無理はありません。

他人の心情を踏みにじることを意に介さない如何にも無神経な行為です。うーん、中国人らしいなあと感じるのは私だけでしょうか。

どこかの掲示板に、「小平の白猫黒猫論だな。」と書いている人がいました。「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫だ」ということですが、この場合は、中共のチベット侵略を非難する人権派にとっては、青服であれなんであれ、聖火を消すのがよい猫だというわけです。

聖火走者を取り囲んで伴走し、あらゆる妨害を排除しているように見えながら、自らが聖火リレーの意義を根本から破壊しているのだから皮肉なものです。


では、青衛兵はなぜ火を消したのか、次回はその本当の理由を考えて見たいと思います。


(※)日本にとっては因縁浅からぬ選手です。

幻の一本」篠原選手対ドイエ選手の試合を検証する
ドイエ暴言!!!もう許せん!!!


banner_04.gif

ブログランキングに参加しています。

スポンサーサイト

テーマ:オリンピックとチベット問題 - ジャンル:ニュース

  1. 2008/04/16(水) 08:28:02|
  2. 中国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<此地無銀三百両 | ホーム | 毒餃子捜査-再実験のすすめ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://nippyo.blog57.fc2.com/tb.php/136-dd782a83
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。