日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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鯨とインディアン

AFP通信日本語版ニュースです。


豪環境相、商業捕鯨めぐる日本政府の対応は「子どもじみたかんしゃく」

【6月3日 AFP】オーストラリア政府が3日、商業捕鯨の一時禁止(モラトリアム)を支持する内容の決議を採択して前週閉幕した国際捕鯨委員会(IWC)の決定に対する日本政府の対応が「子どもじみたかんしゃく」のようだとして非難した。

 米・アラスカ(Alaska)州で開催されたIWCの総会について、マルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)環境相は「日本にとって非常に好ましくない結果に終わった」と語る。

 同総会で日本政府は、20年にわたり継続している商業捕鯨の一時禁止(モラトリアム)の撤廃を訴えたが、これがかなわず、現在77か国が加盟しているIWCからの脱退や新機関設立を警告していた。

 オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation、ABC)の取材に対し、ターンブル環境相は「『子どもじみたかんしゃく』は最終的に日本政府に良い結果をもたらさないだろう。日本政府は落ち着いてIWCでの失敗を振り返り、自身に対して『国際社会の意見を無視できるか』と問いかけるべき」と述べた。

 同環境相はまた、捕鯨をめぐる日本政府との交渉の在り方について、次のように語る。「日本にとって捕鯨は、国家主義的な問題だ。そのため、この問題をめぐる日本政府との交渉は友好的かつ率直で、建設的に行わなければならない。脅迫すれば、日本政府は自身の意見に固執してしまう」

「日本政府の対応を『子どもじみたかんしゃく』と呼ぶことは『建設的な交渉』からは程遠い」との指摘を受けたターンブル環境相は、この見解を否定。「日本政府を非難しているわけではない。母親というのは、子供がかんしゃくを起こせばそれがかんしゃくだと認識するものだ。会議の終了時に立ち上がり『脱退する』と警告するのは、どう考えてもかんしゃくだ」と述べた。

 オーストラリアは、商業捕鯨再開反対国の代表格で、日本の調査捕鯨についても厳しく非難している。調査捕鯨では毎年大量のクジラが捕獲されており、今年は、南極海からオーストラリア沿岸を通過して熱帯太平洋上の繁殖地に移動するザトウクジラ50頭を捕獲することが計画されている。だが、観光客をボートで連れ出し、東海岸沖でザトウクジラの見学をさせる「ホエールウォッチング」が巨大産業となっているオーストラリア国内では、同計画に対する非難が噴出している。(c)AFP


豪環境相、日本の調査捕鯨を非難

【5月29日 AFP】オーストラリア(Australia)政府は29日、日本が南極海で実施を予定している調査捕鯨を「不必要な挑発行為」だとして非難した。日本はザトウクジラ50頭を捕獲する調査捕鯨を計画中だ。

 繁殖のために南洋(Southern Ocean)から温暖なオーストラリア沿岸を目指して移動するザトウクジラは、拡大する同国のホエールウォッチング産業にとって最も重要な存在だ。マルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)環境相は「ザトウクジラをめぐる問題が、オーストラリア国内での日本に対する印象に影響するということを日本は理解すべき」と語る。

 同環境相は、国際捕鯨委員会(International Whaling Commission、IWC)の年次総会が開催されている米アラスカ(Alaska)州でオーストラリア放送協会(ABC)ラジオの取材に応じ、「日本の調査捕鯨計画は、オーストラリア国民が日本に対して抱いている友情を損なうものだ」と述べた。


ターンブル環境相は自分の馬鹿な発言が日本人のオーストラリアに対する感情に影響する可能性があるということは理解できていないようです。それとも、日本にとってオーストラリア国内の対日感情は重要だが、その逆はないと言いたいのでしょうか。

捕鯨反対論者の主な論点は、昔は鯨が絶滅の危機に瀕しているということだったのですが、最近は、少なくともニュースなどでは、そのような主張をあまり見かけなくなりました。かわりに彼らが叫ぶのは、「愛らしい」「心優しい」「崇高な生物」などという、およそ客観的な根拠とはかけ離れた極めて情緒的な主張です。

関連記事:慰安婦批判と反捕鯨のつながり

そして、人々の感情に訴えかける手段として彼らが多用するのがこのような写真です。

動物の屠殺を写真にとれば、大なり小なり残酷に見えるものでしょうから、ニュースでこのような写真を掲載すること自体が意図的なものを感じます。もっとも、屠殺場面の残酷さを見世物にする闘牛を見ても興奮以外の何も感じないらしいのですから、彼らの判断の基準がどこにあるのかわからなくなるのですが。


magurozankoku.jpgフテキセツなブログでこんな写真を見ました。

中国の掲示板に掲載されたもので、血に染まった海でマグロか何かの魚を殺している西洋人が写っています。「ガイジンもこのように残忍だとは思いもよらなかった。」「魚がもし言葉がしゃべれたら、きっと呪いの言葉を吐いただろう。」などと中国人が書いています。

しかし、捕鯨反対をヒステリックに訴える欧米豪の「環境保護」運動家がこのような写真を見ても心を動かされることはないでしょう。彼らがマグロ漁禁止のために行動することはありません。

なぜか、それはマグロは鯨のような「愛らしい」「心優しい」「崇高な生物」ではないからです。

欧米人が、「殺してもいい生き物」「殺してはいけない生き物」という自分たちにしか通用しない主観的な基準を設けて異民族に強要するのはこれが初めてではありません。

アメリカやオーストラリアでは、イギリス系を中心とする移民とその子孫が先住民を虐殺しましたが、その理由とされたのが、「キリスト教徒でない」「文明人でない」など、彼らが自らの価値観に基づいて設けた基準です。しかし、その基準も先住民の土地を奪い取るための口実でしかありませんでした。「文明人」であっても彼らの排除の対象であることから逃れることはできなかったのですから。彼らの行動の真の動因は排他的な利害意識に他ならなかったのです。

関連サイト:
オーストラリアのアボリジニー文化
インディアンと呼ばれた人びとの苦難・抵抗・希望より引用
そして名前だけが残った―チェロキー・インディアン 涙の旅路


鎖国日本に開国を求めたペリーの目的が捕鯨船の基地の獲得だったように、小説「白鯨」で描かれたように、アメリカ人はかつて鯨を乱獲していました。オーストラリアでもつい25年前まで捕鯨が行われていたそうです。

では、彼らはなぜ鯨を獲ることを止めたのか。鯨が「愛らしい」生き物だからではありません。石油の普及で鯨油の必要がなくなったからです。
真の理由が自らの利害でしかないものを、あたかも人類すべてが尊重すべき普遍的な価値であるかのごとく装い、他人に押し付けるのが彼らのいつものやり方です。

それでも、調査捕鯨までも妨害する「環境保護」運動家たちを動かしているのは、少なくとも主観的には「鯨への愛」なんだろうと思っていたのですが、どうやらそれだけではなかったようで、やはり利害が絡んでいたようです。

『東海岸沖でザトウクジラの見学をさせる「ホエールウォッチング」が巨大産業となっているオーストラリア国内では、同計画に対する非難が噴出している。』


最後に付け加えておくと、IWC総会に参加した日本の官僚が、「捕鯨は日本の伝統文化だ」と主張しているようですが、これはやめた方がいいでしょう。人食い人種にとって人食いは伝統文化です。しかし伝統だろうが文化だろうが悪いことは悪いのです。その種の論理にもならないただの言い訳が、捕鯨反対派に付け入る隙を与えているのです。実際、アメリカ人の批判を読んだことがありますが、その種の言い訳をする日本の官僚への嫌悪こそが、彼を反捕鯨に駆り立てているという印象さえ受けました。

やはり日本は「捕鯨を禁止すべき合理的な理由などどこにもない」、この一点でおし通すべきだと思います。

それは時代が移り、社会の価値観が変わっても変化のしようがないことなのです。アメリカの主流社会において、インディアンや黒人を人間扱いすべきではないというかつての常識が、(少なくともタテマエとしては)人間扱いすべきだという常識に取って代わられたのとは事情がまったく異なります。人間と鯨の間にある線引きは科学的に証明されうる絶対的なものであって、時代につれて変化するものではないのです。

鯨を食べてはいけないという主張が合理的な根拠を持つのは、人類がみなベジタリアンになったときだけです。彼らの価値観の押し付けに洗脳されてはなりません。


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テーマ:歴史 - ジャンル:政治・経済

  1. 2007/06/13(水) 09:55:24|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:3
<<反捕鯨の尻馬に乗る人々 | ホーム | せっせと土運び>>

コメント

はじめまして!たけときと申します。

記事、いつも楽しみにしております。
これからも頑張ってください。

トラックバックさせていただきました。
  1. 2007/06/13(水) 15:15:55 |
  2. URL |
  3. たけとき #-
  4. [ 編集]

大人の国は、原住民をハンティング。怖い怖い。
  1. 2007/06/13(水) 22:15:46 |
  2. URL |
  3. どぉーも #qlks6wmM
  4. [ 編集]

神様

こんにちは。お邪魔します。

白人の神さまは何をしても許してくれますから、彼らはし放題。やったあと許しを請えばよいだけですから。

宗教ってその土着の文化レベルに基づいていますよね?その土地の人間に無理なこと言ったら広まらない。だから、「止めても無理だから、せめてやった後につみぐらい認めろな、その代わりゆるしてやっからよ」ということでOKですか?
我が日本は「悪いことは で き な い 。」お天道様が見ているから。
これだけの文化レベルが段違いなのに、話あおうというのがそもそも無理があるような気が、、、、
  1. 2007/08/20(月) 22:01:14 |
  2. URL |
  3. unimaro #-
  4. [ 編集]

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たまには嫌豪でもしてみるかな「日本の捕鯨」

どうもどうも、たけときです。全然ブログ更新しなくて、本当に申し訳ありません。今後は出来るだけ間を置かず、記事を書いていきたいと思います。ということで嫌〇〇シリーズ第二段ってこんなシリーズない
  1. 2007/06/13(水) 15:09:45 |
  2. 肥後のたけとき日記
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