日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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「戦場にかける橋」における投影性同一視

映画「戦場にかける橋」は、第二次大戦中、日本軍が泰緬連絡鉄道を建設するために英軍捕虜等を使役してジャングルの中に橋を架ける話ですが、本多勝一が「アラビア遊牧民」のあとがきでこんなことを書いていました。

ウン十年前に読んだままなので記憶に不確かなところもあるし、私の解釈も含まれているかもしれませんが。

早川雪舟演じる日本軍将校が、何か不都合が生じるたびにアレックギネス演じるイギリス人捕虜をぶん殴って、
「これはお前が悪い、俺の責任じゃない。」と言う。
これを見たとき本多氏ははっきりと言葉には表せないものの、何かしっくりこないものを感じた。

アラビア遊牧民とつきあってみてそのもやもやが何であったかはっきりわかった。

彼らは自分の過失を絶対に認めようとしない。
レストランの従業員が皿を割ってしまった場合でも、「この皿は今日割れる運命にあった。」などという責任逃れを平気で言う。
謝ると言うことは自分の過失を認めることであって、損失に対する全責任を負わなければならないことを意味するすることが背景にある。
日本では事情が違う。
さらを割ったくらいで弁償させられることはないだろうが、謝らなければ自分の心証を悪くして却って不利益をこうむる場合がある。

ヨーロッパの社会は明らかにアラビア遊牧民に近い。

もちろんどこの社会でも責任逃れは好ましいことではない。
イギリス人は早川雪舟に醜い日本人を演じさせたが、その悪徳はイギリス人自身によく見られるものであって、日本人の行動様式からは外れているのではないか。
だいいち、つまらないことで将校が捕虜に責任をかぶせても何の益もないではないか。

海外で車を運転していて事故を起こしたとき、日本人は自分に責任があってもなくてもすぐに謝ってしまうが、それが自分の過失を認めた証拠として後で不利益になることがあるから気をつけなければならないといわれている。


「戦場にかける橋」で描かれた「醜い日本人」は実はイギリス人自身の姿ではないかということですが、これは精神医学でいうところの「投影性同一視」とよく似ています。

ある種の精神病の患者は、自分の悪い姿を他人に投影してその人に対して嫌悪感を向けることがあります。
そうすれば悪いのはすべて他人ということになり、自分自身は善人でいることができます。
たとえば、患者が、「お前は、×××だ!」と言ったとき、「お前は」という部分を「私は」に置き換えてみれば、言っていることがそっくりそのまま患者自身にぴったりと当てはまることがあるのです。
(この部分、こちらを参考にしました)


一方、会田雄次の「アーロン収容所」は日本敗戦後にこんどは日本人がイギリス軍の捕虜になったときの体験記です。
いちばんのショックだったのは自分たち日本人の前でイギリス女が平気で裸になることだったそうです。つまり日本人を犬や猫並みにしか見なしていなかったわけ。

こちらに詳しい書評があります。

犬や猫で思い出しましたが、「戦場にかける橋」の原作を書いたフランス人ピエール・ブールはまた「猿の惑星」の原作者でもあります。彼は第二次大戦中に日本軍の捕虜になった経験があるそうです。

ウィキペディアは書いています。
「SF作品『猿の惑星』で日本人を猿として描き、別の切り口で戦時下の極限状態を再現。その不満のはけ口にしたという意見もある。」

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  1. 2006/07/22(土) 01:56:01|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

投影性同一視
これって管理人さんも同じではないでしょうか。
同じ日本人への八つ当たりというか、まあ日本人には自分たちへの劣等感や不満を同じ日本人に憂さ晴らしすることがよく見られます。
外(外国)で苛められたから家(日本)の人に八つ当たりするってことです。
そして他人に向けて日本人はああだとか、こうだとか言うときは、目の前に鏡がないと鬱憤しか聞こえないものですよ。
他人を見ている間は自分を見なくて済むし、みんな自分だけは悪くないと思っていますから。
読者の一人として言わせて貰いますが本音はこうでしょう。

自分たちが海外からどんな風に思われているか知りたい

不愉快なことがあった

読者に同じ思いをさせて鬱憤を晴らす

英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。
(他人の評判が気になるぞ、捜すのは俺。考えて責任取るのはお前ら。)

日本人は謙虚だとか自慢してますがこれじゃ卑屈なだけじゃないでしょうかね。
自信がないから同じ日本人を見下して自尊心を満足させてるんでしょう。

一方、会田雄次の「アーロン収容所」は日本敗戦後にこんどは日本人がイギリス軍の捕虜になったときの体験記です。
いちばんのショックだったのは自分たち日本人の前でイギリス女が平気で裸になることだったそうです。つまり日本人を犬や猫並みにしか見なしていなかったわけ。

こちらに詳しい書評があります。

犬や猫で思い出しましたが、「戦場にかける橋」の原作を書いたフランス人ピエール・ブールはまた「猿の惑星」の原作者でもあります。彼は第二次大戦中に日本軍の捕虜になった経験があるそうです。

ウィキペディアは書いています。
「SF作品『猿の惑星』で日本人を猿として描き、別の切り口で戦時下の極限状態を再現。その不満のはけ口にしたという意見もある。」


  1. 2006/11/23(木) 07:29:30 |
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