日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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日本人が故意に毒物を入れたと示唆:環球時報

「日本メディアが中国餃子を包囲攻撃」という見出しが日本のテレビでも紹介されている環球時報の記事ですが、まさかここまでひどいとは思いませんでした。

ここにその記事の後半部分を訳出します。

環球時報 日本メディアが中国餃子を包囲攻撃 より

ことを政治化する人がいるからそれをを防げ

中国商務部研究院日本問題専門家の唐淳風は日本側との農産品貿易方面の交渉に何度もかかわってきた。日本で「中国毒餃子」事件が勃発したことを聞いて、彼は心配して言う。日本のマスコミは、ことをセンセーショナルに騒ぎ立てることを好む。以前は「中国の健康食品を摂って日本人が死んだ」ことで騒ぎになり、今また「中国毒餃子事件」が噴出した。かれは調査結果を待つべきだと考える。

唐淳風は言う: 中国の工場が故意に毒物を日本に輸出することはありえない。実際のところ、日本人は食品安全を重視するとはいえ、食品安全が少なからず問題になっている。2005年鳥インフルエンザが発生したとき、京都の養鶏場が鳥インフルエンザを発見したあと、毎晩この鶏を屠殺した後市場に出荷し、鳥インフルエンザの蔓延を招いた。千葉県の牧場はBSE検査で陽性が出た牛を屠殺して市場に出荷した。最も典型的なのは、日本のある牛乳会社が、5200人あまりが中毒になる事件が発生した後、回収した牛乳を新しく売り出したことだ。

唐淳風は言う: 事件はまだ調査中だが、一般的に言って、農産品、食品の安全と貿易摩擦は、背後で事実上、日本の敏感な神経に影響を及ぼしてきた。それは日本の戦略安全問題だ。日本の農業人口が老化、農産品自給率は一貫して低下してきた。2005年においてはわずか26%。国際的に常識とされている安全線は42%で、この比率が低いことは、戦略的に受身の立場に立たされることを意味する。日本の一部の政客はこのことを非常に懸念する。

日本の農産品価格は非常に高く、中国の農産品価格は安い。日本の商人は中国から輸入して巨額の利益を得たい。このような矛盾した背景の下、中日の農産品食品貿易紛争は非常に多く、中国の貿易環境は非常に複雑だ。

中国社会科学院日本問題専門家の高洪が述べた。いずれにせよ、日本で消費者中毒事件が発生したのは不幸なことだ。論理的に言って、中国側の生産企業と品質検査部門には、自己の商品を愛し誇りにしない人はおらず、毒入り餃子をそのまま出荷することはありえない。食品生産現場で劇毒農薬が用いられるのはさらに不可思議だ。

中国政府は検査結果をすでに公表した。検査結果は、事件の原因に他の可能性が存在するに違いないことを示している。それは、日本の貯蔵過程等の技術関係で問題が生じたことを含む。誰かが故意になした可能性も排除すべきではない。日本国内の中国産品に対する態度は非常に複雑で、また、中日関係が急速に改善されることを望まない人がいる。

高洪は、日本側と中国側が連係を強め、綿密で掘り下げた調査を実施し、事実の真相を明らかにすべきだと呼びかける。そして、事実真相が出る前に、無責任にもすべての過ちを中国側に着せるべきではないと。


鳥インフルエンザや雪印の話、どうも嘘っぽいですが、あまりよく覚えていないので今は触れません。
思いつくまま  毒ギョーザ事件-中共がまたデマを流し始めた に言及があります。)

ここで問題にしたいのは、この記事が、毒物が日本で混入されたと示唆していることです。

毒混入の原因が故意にしろ過失にしろ、犯人や過失を犯した工場側が証拠をそのまま残しておくことはありえないことです。ですから、通り一遍の調査で証拠が見つからなかったといって、中国側に原因がないとは到底断言できるものではありません。

「論理的に言って、中国側の生産企業と品質検査部門には、自己の商品を愛し誇りにしない人はおらず、毒入り餃子をそのまま出荷することはありえない。」
では頻発する中国製食品による深刻な健康被害はどう説明するのでしょうか。

大紀元
中国製食品による深刻な健康被害=驚愕の中国製有毒食品の実態(1)


高洪さんは、何の根拠もない単なる思い込みで中国側に原因があることを否定します。彼の言う「論理的」というのは、事実に即さずに自己が求める結論に至るための論法のことです。

そしてかれは、その単なる思い込みを元にして、原因を日本側に求めようとします。

それでは私が事実に即して、毒物が日本で混入された可能性が極めて低いことを真に論理的に証明してみましょう。

1.メタミドホスという物質を日本で入手するのは非常に困難である。
それに対して中国では、去年一月にその使用が禁止されたとはいえ、まだ広く出回っているという事実がある。

2.千葉県の中毒を引き起こした餃子のパッケージには穴がなく、包装後に毒物を混入することは不可能である。

3.兵庫県で中毒の原因になったのは、10月1日製造で大阪湾に陸揚げされた製品であり、千葉県の場合は10月20日製造で、東京湾に陸揚げされたものである。
まったく流通経路の異なる二つの製品に、日本にほとんど存在しない毒物が偶然に混入する可能性はゼロに近い。
また、誰かが故意に混入させたということも考えにくい。現場でで配送、貯蔵、販売を担当している人員は兵庫と千葉でそれぞれべつであるはずで、その両方にかかわることの出来る人は極めて少ない。

驚くべきは、この記事が、中国側の責任を回避し、最も考えにくい日本側に原因を求めるために、日本人が故意に毒物を混入させた可能性に言及していることです。そしてその背景にあるものとして、日中の農産品貿易摩擦を挙げているのです。

毒物餃子事件の背後に、日本の食料自給率の低さを憂い、日中関係の好転を快く思わない「政客」がいるとほのめかしているのです。

この記事は、小見出しでことを政治化することを戒めておきながら、自らは事件の動因を日本国内の政治的思惑で説明しようとしているのです。

「環球時報」は「人民日報」の系列紙です。「人民日報」は中国の一党独裁政党である共産党の機関紙です。また、唐淳風は政府官員であり、高洪が所属する中国社会科学院は国務院直属事業単位です。二人の発言は中国政府の見解を代表していると解釈しうるのです。

日本政府はこの根拠のない憶測に基づいた無責任な責任転嫁、誹謗中傷に対して抗議したのでしょうか。私は日本政府は二人の罷免を要求すべきだと考えます。


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テーマ:中国問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2008/02/02(土) 20:17:02|
  2. 毒入り餃子事件
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