日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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中国・反日の本当の理由

「人民日報」の姉妹紙「環球時報」から。


対日報道の理性と感性

日本の自民党総裁選の前に日本特集を組むため、《環球時報》は9月に私を含む二人の記者を日本に派遣し、15日間の取材を行った。日本は中国人の複雑な情緒を最も引き出す国だ。如何にすれば最も的確にその真実の姿を読者に提示できるか、これは容易ならざる仕事だ。

両国間に特殊な歴史の陰影が残っているため、中国人と日本人が互いを見るときは、往々にして感情が主導的な位置を占めてしまう。しかし、我々は記者として理智が感情を圧倒するようにしなければならない。

確かに、1968年以来世界第二の経済大国である日本、その高度な発達を我々は羨望する。特に、交通、環境保全等の経験、及び一般の職業倫理など、我々が学ぶに値することがたくさんある。我々の報道においては、日本のこのような優れた点も物惜しみせずに書いた。ましてや見て見ぬ振りなどしていない。

なぜなら、日本の“よいところ”を偏見を持たずに学んでこそ、我々はさらに速く繁栄発展できるのであり、この国と付き合うときに余裕のある態度をとることができることを知っているからだ。

しかし同時に、我々は日本人の歴史観の中に複雑な一面を見、正義を求める高らかな声を聞き、明らかに公理と正義にもとる現象を見た。一部の勢力が靖国神社の歴史記念館で歴史を歪曲しているのを見るとき、我々の痛苦は感性であり、また理性でもある。一部の日本の政客(※)が言うように“古い話題にしがみついて放さない”のでは決してない。

面子のために歴史を改竄するのは、被害者の感情を傷つけるだけではなく、人類がともに追求する公平と正義を冒涜することだ。よい日本人、中国人、アメリカ人‥‥になるためにまず解決しなければならない問題は、いかなる人間になるかだ。

我々の日本報道は経済、社会、歴史観にとどまらない。どの話題を報道するときでも、可能な限り客観的になるよう努めた。そのために全面的な取材を行っただけではなく、深く掘り下げた討論を行い、時には激論をたたかわせた。

“親日”、あるいは“反日”という決め付けは、ある程度まで理智に対する一種の侮辱だ。我々が希望するのは、我々の冷静にして理智的な報道を通して、読者に全方位の真実の日本を見せること、そして我々が今後共同して書いていく歴史を考えることだ。


(※)政客  これは政治家を貶めたいときによく使われる言葉で、「政治屋」と訳されることもあります。


中国人はなぜ古い話題にしがみついて放さないのか、なぜ日本による侵略の被害を訴え続けなければならないのか、この記者がはからずも真情を吐露してくれました。

中国人は経済的な意味での上昇志向が極めて強い人たちです。それは個人についても国家についても言えることです。その目的を達成するには、この記者も書いているように、日本から学ぶのが早道です。彼らは非常に現実的でもありますから、それが有効な方法だとわかれば積極的に実行することを躊躇しません。

しかし、一方で彼らはまた、中華意識、自らが世界の中心だという強烈な自負心も持っています。もともと外の世界だった欧米から学ぶことにそれほどの抵抗はなくとも、昔は自分たちが文化を与えてやるだけの取るに足らない存在だった、東海に浮かぶ小島“小日本”から学ばなければならない、それほど自国が立ち遅れてしまったという現実には耐え難いものがあります。

その心の傷を癒し、精神の平衡を保つためには、被害者であることをことさら強調して、道徳的には自分たちが日本人よりも優れていると常に再確認しておく必要があるのです。そうすることによって初めて日本人と接するときに「余裕のある態度をとることができる」のです。

毛沢東時代の中国では、建前として掲げられているのは共産主義の理想の追求で、現実社会でものを言うのは共産党内の序列に基づく権力でした。金銭的に裕福であることは何の利益ももたらさないばかりか、地主や資本家などの“黒五類”と結びついて、かえってマイナスでさえありました。

毛沢東の死後、経済開放政策の導入、共産主義の権威の失墜により、中国本来の拝金主義がよみがえってきました。拝金主義はどこの社会にもありますが、中国のそれは尋常ではありません。金持ちであればそれだけで尊敬され、貧乏人は社会的な侮蔑の対象です。

中国は、近年急速にのし上がりつつあるものの、相対的に見ればまだまだ国際社会の“貧乏人”であり、中国人にとってそれは我々が考える以上に引け目を感じることらしいのです。その意味でも、例の“精神安定剤”は必需品でなんです。

「韓国に比べて中国人の反日感情が薄いのは、中国人には日本に戦争で勝ったという意識があり、それだけ心に余裕があるためだ。」 
一昔前に言われていたことですが、今の状況を考えると隔世の感があります。

実際に戦争を経験した人が減り、当時よりも記憶が薄れたはずの今になって逆に反日感情が高まっているのは、よく言われていることとは違い、それが戦争の記憶に根ざしているのではないことを示しています。この変化の原因としては徹底した反日教育と宣伝が考えられますが、もうひとつ、中国が完全な情報鎖国状態から脱して少しは風通しがよくなり、中国人が外の世界の現実を知ってしまったことも大きいのではないかと思っています。

中国の反日を英国人が評す で取り上げた自称イギリス人は中国の反日について「中国は自分の痛苦を熱愛するからだ。彼らは自分たちの痛苦とロマンチックな踊りを踊る。」 と言いましたが、それは理由のあることなのです。


余裕をなくした中国人の心の病を象徴するような絵を掲げたあちらの「反日先鋒」というページを見つけたのでオマケとしてつけておきます。(クリックで拡大します) 
尖閣諸島(中国名釣魚台)についての詩もあります。ちゃんと韻を踏んでいます。

http://www.japanpig.com/ というURLがまた笑わせてくれますね。



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テーマ:中国問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2006/10/10(火) 01:36:19|
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