日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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「お互いを否定的に見ているアジア人」(1)


アメリカのワシントンに本拠を置くPEWという調査機関が、日本と中国などで実施した調査を発表しています。

アジアの大国の人々はお互いに否定的な見方をしている
中国の隣人は増大する軍事力を心配している


アジア諸国間の敵意

アジア主要国の人々の近隣諸国への見方には、あからさまな敵意ではないにしても、かなりの嫌悪がある。もっとも深い亀裂は伝統的なライバルの間にある。-およそ7割の日本人が中国に対して好意的でない見方を示し、同じ割合の中国人は日本人を嫌っている。(後略)


この表を見て興味深いのは、パキスタン人の69%が中国に好意的なのに、中国人の33パーセントしかパキスタン人に好意を持っておらず、42パーセントと非好意的な人の方が多いことです。パキスタン人が中国に対して好意的なのは緊密な政府間関係を反映しているんでしょう。で、生身の中国人のことはよく知らない(笑)。

さらに面白いのは、この4国の中で唯一中国だけが、この表で挙げられている国のうち自国以外のどこの国に対しても好意を持つ人が50パーセントを超えていないということです。好意が非好意を上回っているのはアメリカに対してだけで、それでも47%。



増大する中国の軍事力

中国の軍事力増強への不安は日本人のほぼすべてが持っている。同じ懸念は中国の隣国にもある。-ロシア人とインド人の大多数はその趨勢を脅威だと見ている。しかし中国人は非常に違った見方をしている。95パーセントがその軍事力増大をいいことだと言っている。


このような調査結果はまあ驚くほどのことでもないんですが。
それにしても、なぜPEWは日本の軍事力のことや憲法改正についてアジア諸国の人がどう感じているか調査しないんでしょうか。ほとんど「知らない」「関心がない」という結果になるかな? 特に東南アジアで人々が感じている脅威という点で中国と日本を比較してみれば面白いと思うんですけど。

そうすれば、たとえばニューヨークタイムズの社説が「日本がこのような変革(憲法改正のような)をしてはならないという理由はない。しかし歴史と隣国に真摯に向き合うことをしなければ、他のアジア諸国に悪く受け止められるだろう。」という場合の「アジア諸国」がどこを指すのか明らかになるかもしれません。



日本は第二次大戦中の軍事行動について十分に謝罪したか?

イエス・ノー・謝罪する必要がない

中国では日本への反感の多くは歴史に根ざしている。圧倒的に多くの中国人が日本はまだその軍事的過去の償いをしていないと考えている。中国人の8割が日本は1930年代と1940年代の軍事行動について十分な謝罪をしていないと考えている。

そして退任する日本の首相の小泉純一郎が、第二次大戦のA級戦犯を含む日本の戦死者を祀る、物議をかもす靖国神社を繰り返し参拝したことは中国で非常に否定的に見られている。


ちょっと驚いたのは、日本は十分に謝罪していないと考える人の割合が日本で44パーセントもあって、十分だと考える人の割合を上回っていること。日本人て謙虚な人が多いんですね。

これなども東南アジアでも調査してみるとよかったです。第二次大戦中に日本に占領された国々ですから。「中国では日本への反感の多くは歴史に根ざしている。」というよりも正確には「歴史を題材にした反日教育に根ざしている」と言ったほうがいいことが明らかになったかもしれません。

今の状況を考えれば、中国でそのような調査をすればそのような結果が出ることは十分に予想されることです。予想できないのは東南アジア諸国でどのような結果が出るかということなんですが、今回のPEWの調査にそれは含まれていません。

ウィキペディアによればPEWは非党派的な“ファクトタンク”(シンクタンクのもじり)で、何の主張もしない組織だそうですが、調査項目や地域を見ると非常に意図的なものを感じます。ニューヨークタイムズの社説に沿うような結果が出ることが予想されることを調査してそのとおりの結果を出しています。

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テーマ:これからの日本 - ジャンル:政治・経済

  1. 2006/10/05(木) 05:29:12|
  2. 日本外交
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