日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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反日をあおる新聞

タイで発行されている中共系と思われる華字紙「亜洲日報」の5月25日の社説「東シナ海問題で大きな打開はありそうにない」から引用します。5月に中国で行われた東シナ海ガス田問題について論じたものです。

(原文では「東海」と呼んでいるものをここでは日本での呼称にしたがって「東シナ海」としました。)


東シナ海問題で日本が横暴理不尽なことは、日本に属する200カイリ経済水域なるものを一方的に画定し、東シナ海中間線なるものを一方的に画定したことに突出して表れている。日本が画定した200カイリ経済水域には、中国の釣魚台〔魚釣島〕と韓国の独島〔竹島〕が含まれており、総面積は65万平方キロメートルにも達し、日本本土の面積の1.7倍になる。

そして、東シナ海中間線なるものは30万平方キロメートルの中国の経済水域を日本側に組み入れている。この水域は浙江省三つ分に相当する。日本の貪欲さがよくわかる。

さらにはなはだしいのは、中国は日本が一方的に設定した中間線を認めてはいないものの、紛争を避けるために、中国の春暁ガス田、断橋ガス田、平湖ガス田等のいくつかのガス田を中間線の中国側においている。しかし、日本はなんとこのいくつかのガス田を同様に日本と一緒に「共同開発」するという要求を貫いている。その横暴理不尽なこと人を馬鹿にするにもほどがある。


東シナ海において日中の主張する経済水域に重複があることは日本でも報道されています。日本政府は陸地から200カイリまでを経済水域とする国連海洋法条約の規定に則って経済水域を設定し、中国政府は大陸棚を大陸側沿岸国の経済水域とするこれも海洋法条約の規定に則った主張をしています。日本の新聞等では両者の主張が客観的に併記されているのが普通ですが、中国では違うようです。

この社説は海洋法条約の規定には一切触れずに、中国側の主張のみを何の根拠も挙げずに絶対の真理とし、それとは相容れない主張をする日本側を横暴理不尽と決め付けています。

さらにひどいのは、中国が今採掘しているガス田は地下で日本側水域とつながっているのだから、ガス井がたとえ中国側にあっても日本側のガスも吸い取られてしまうという日本政府の主張の核心を無視して、日本が一方的に理不尽な要求をしていると反日感情を煽り立てていることです。

この新聞は東南アジアの華字紙ですが、中国国内の報道も同じようなものです。たとえば「大河網


秦剛は同時に述べた。「中日両国には、東シナ海海域の排他的経済水域の境界線の画定において紛争があるが、中国側は紛争のあることを考慮して、両国関係を良好に保つため、紛争海域での資源採掘活動を一切してしてこなかった。中国が東シナ海で採掘しているガス田はすべて日本が一方的に設定した“日中中間線”の中国側だ。」


日本政府の主張する「吸い取り効果」にはやはり触れていません。香港の「りんご日報」でも同じような記事を読んだことがあります。

国民に客観的な事実を知らせずに自国に都合のよいことばかりを書き立てる。それを信じた国民は反日感情を募らせて暴動を起こす。人民も人民なら政府も政府ですね。

中国にまともな報道機関が誕生する日は来るのでしょうか。

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テーマ:中国問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2006/09/14(木) 23:18:56|
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