日本の評判

世界は日本をどう見ているか。 英語と中国語のメディアから日本に関する記事をとりあげ、考えます。

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中国餃子からまたメタミドホス

4月28日の台湾の中央社記事から

日本の警察が中国餃子からまたメタミドホスが検出されたと発表

日本の警察が今日〔4月28日〕発表したところによれば、中国から輸入した餃子一袋から有機燐殺虫剤メタミドホスがまた検出された。中国毒餃子事件についてはこの一ヶ月新しい消息がなく、胡錦濤中国国家主席が数日後の5月6日に訪日を予定されているまさにその時、餃子問題が再度伝えられ、日本民衆に餃子事件がいまだ未解決であることを新たに気づかせている。

兵庫県警は今日、去年10月中国から輸入され小売店から回収されたあと大阪市の業者に保管されていた天洋食品の「中華deごちそうひとくち餃子」の39袋のうちの一袋からメタミドホスを検出した。密封され、外表には傷も穴もない餃子の袋の内側からこの種の殺虫剤が検出された二袋目だ。これらの餃子の外側からは過去にすでにメタミドホスが検出されている。

日本の警察は4月はじめに最新の検査結果を発表し、千葉県の母子の中毒問題で、餃子の皮と材料中に最高20,000ppmに達する有機燐農薬を検出したと述べている。これは安全基準の6万倍以上であり、警察は包装以前に毒が混入された可能性が極めて高いと判断している。

1月末に勃発した毒餃子問題では、日本の三つの家族10人が入院しており、日本社会を大きく震撼させた。数千の民衆が衛生機関に体の不調を訴え、多くの日本消費者は中国から輸入された食品と距離を置き、中国食品の日本への輸出は激減している。

日本の警察は一連の調査を通じてすでに問題の餃子は中国で農薬を混入されたと断定している。しかし中国の公安当局は国内で農薬が混入された可能性を否定し、双方の主張は対立している。食品安全問題は胡錦濤と日本の福田首相と東京での首脳会談の重要議題になっている。


これを最初に読んだのはゆうべ(28日夜)なんですが、そのニュースはテレビでも報道されてないし、日本のネットを検索しても見当たらないし、不思議だなあと思っていました。

今検索してみたらようやく見つけました。

密封の袋内側から殺虫剤 中国製ギョーザ中毒事件 西日本新聞

中国製ギョーザ中毒事件、密封の袋の内側から殺虫剤検出 兵庫県警 産経ニュース

警察庁は、メタミドホスが中国で混入されたのは確定的とみて中国側に伝えている。捜査本部は、密封前の段階で混入されたことがあらためて裏付けられたとみてさらに詳しい鑑定を進める。


それでもテレビをはじめ主要メディアで大きく扱われていないということには変わりありません。すでに輸入され、過去にもメタミドホスが検出されていた商品だということでニュースバリューがないと判断されたのか、それとも、まさか胡錦濤の来日が近いから波風を立てることを避けているのではないと思うんですが。

警察庁は事実を中国側に伝えたそうですが、日本政府としても、福田首相が胡錦濤にどうなっているのかと問いただすのはもちろん、真相が究明されるまで徹底的に追及していくべきだと思います。


それにしても、めちゃくちゃなことをいう人がいるもんですねえ。






クアラルンプールのトーチリレーでチベット旗を掲げた日本人が中国系と思われる集団に取り囲まれるという報道がありました。マレーシアは華僑が多いので、「中国系」というのも地元の華僑を念頭においた表現だと思うんですがYoutubeにアップされた地元のStarによる報道Youtubeにアップされた地元のStarによる報道でははっきりと中国籍の中国人だと言っています。



マレーシアの華人はほとんどが自分はマレーシア人だという意識をはっきりと持っています。あなたにとって中国とはと聞くとただの外国だと答える人も少なくありません。もちろん中国系だという意識は強いし、中国に対して並々ならぬ関心を持つ人も多いですが、この動画に出てくるように、「中国、加油(がんばれ)」などと叫びながら行進したり、日本人を取り囲んで暴力を振るったりするほどの狂信者が大勢いるとは考えにくいのです。


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テーマ:中国産食品・製品 - ジャンル:ニュース

  1. 2008/04/30(水) 03:04:35|
  2. 毒入り餃子事件
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毒餃子捜査-再実験のすすめ

中国公安が毒餃子事件について記者会見を開いて、メタミドホスが中国で混入された可能性はきわめて低いと主張しました。

産経ニュース
ギョーザ問題で、公安省が会見「中国内での毒物混入の可能性は少ない」


北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)
食の安全学再び:中国公安のいいぶん聞いてみる?



いまちょうど 労改(ラオカイ)―中国強制収容所を告発する という本を読んでいるんですが、そこに記述されている中共当局の対応と今回のそれが一致するところが多いことに気づきました。

この本は、反革命分子のレッテルを貼られて中国の強制収容所で19年を過ごしたハリー・ウー(中国名呉弘達)という人が中国の反人権政策を告発するために著した本です。彼はアメリカに出国後、三度にわたって中国の「労改」と呼ばれる強制収容所の現地調査を行いました。

それによれば、現在の収容所数は1155ヶ所、収容人員は600万から800万に達し、そのうちの10%は政治犯です。収容所では、囚人に奴隷労働が強制されており、生産された製品は世界中に輸出されています。

奴隷労働によって生産された製品の輸入を嫌う欧米諸国(アメリカでは法律に抵触する)の目をごまかすため、中共当局は、別会社を介在させたり、収容所にそれらしき企業名をつけたりなど、さまざまな方策を立てています。

ハリー・ウーとCBSの「シクスティ・ミニッツ」という番組のスタッフは、アメリカの貿易会社のバイヤーを装って強制収容所工場を訪問し、工場で働いているのが囚人であること、それに政府が関与していることの動かぬ証拠をつかみます。

本から引用します。

・・・CBSの一行は北京に飛んだ。ブラドレー〔番組のキャスター〕は対外貿易経済協力部の輸出入局副局長のトン・チークアンと会見するアポイントメントを取っていた。

トンは、問題をどこまでも追跡するという「シクスティ・ミニッツ」の番組特性に明らかに無警戒だった。ビデオカメラが回る前で、ブラドレーはトンに上海労働機械工場の幹部は、強制収容所製の輸出品を供給できると、はっきり言ったと切り込んだ。

「私は存じませんな」とトンは見事な英語で答えた。「私が承知しているのは、第一に刑務所関連の製造施設は対外貿易に参入する権限を与えられていません。許されていないのです。」

ブラドレーはトンに書類を振りかざして、これはどうです、上海のど真ん中ですよ、と追及の手を緩めない。「私には思いもよらないこと。そんなはずはないのだが・・・・。もし真実なら、中国の政策に違反している。中国政府はあなたの言う強制労働産品の輸出は断じて許可しない。」

「政府は取り締まるのですか。」とブラドレー。

「何かの間違いか、書類に疑問がある。」

ブラドレーは、強制労働産品の輸出が20%伸びたと自慢した政府発行の88年版貿易小冊子を振りかざして、「ここに書いてある。」と念を押した。

「私は知りません。」とトンは言いながら、周囲に視線を走らせて助太刀を求めた。警官たちにこの無礼な外国人どもを遠くの収容所に送り込んでほしいものだ、と言いたかったのだろう。

副局長は苦境にはまったことが分かるだけの分別の持ち主だった。中国には自由ジャーナリズムの伝統がないので、トンのように洗練され、雄弁で、教養ある官僚でもまったく度を失ってしまう。アメリカの役人ならカメラにほほ笑んでみせ、まばたきひとつせずに、「大丈夫」と平気でうそをつくことを心得ている。

しかし、トンは窮地を脱出できない。

「あなたの地位は?」。ブラドレーはねばり、ひどい間違いがある、とトンに言わせる機会を与えた。

「輸出入局の副局長です。」とトンは情けなさそうに言った。

この公文書についてはいかがですか? とブラドレーは聞く。

「公文書にも間違いはありますよ。」

ブラドレーは、米中双方が何の懸案も抱えずに取引に集中できるようになれば、事態は改善すると述べて、トンに出口を与えた。

「ビジネスはビジネスです」。トンはそう願いたいという表情で応じた。

このインタビューは9月にすばらしいテレビ番組になった。ブラドレーがインタビューを打ち切るまでに、トンはかなり面子をつぶしてしまった。「シクスティ・ミニッツ」を見た視聴者は、否定しようのない証拠を突きつけられたときのトンの荒れ狂った様子を忘れないだろう。

・・・・・・・

「シクスティ・ミニッツ」の担当部分の映像は、91年9月15日に放映された。「ニューズウィーク」の巻頭記事は立派だった。「ワシントン・ポスト」「ビジネス・ウィーク」と在米華字紙の「世界日報」も私たちの取材旅行を取り上げてくれた。その結果、アメリカ議会と税関庁による公聴会となった。

中国当局はエド・ブラドレーが中国国内の市街を歩き回ったときは、彼に注目しなかったが、今回は反応が違った。9月19日、北京の中国外交部スポークスマン呉建民は、声明を出した。「CBSと『ニューズウィーク』の記事は事実を著しく歪曲している。彼らは中国中傷で悪名が高い。イデオロギーと価値への偏見、および中国人民が選択した社会制度への激しい憎悪に基づいて、著者は是非を逆さまにし、善悪を混同した。

・・・・・・・・

・・・驚いたことに、中国は92年8月11日、なんと強制収容所の政策に関する白書を公表した。私たちの運動が〔ハリー・ウーらは「労改基金会」を設立した・引用者注〕この異例の釈明に追い込んだんだと確信している。

「中国は世界第一の人口をかかえる国家である。」と白書は言う。「それにもかかわらず、犯罪発生率は、経済発展を刺激し、社会の安定を維持するために人民の政治権力が採用した一連の政策によって、世界の平均よりもはるかに低い。・・・・・中国の犯罪者改造の基本的目標は犯罪者を別種の人間、すなわち、法を守り、自らの労働で自らを養う人間に変えること、、ならびに自由な市民に更生させることである。」

北京の主要目標を要約するのは簡単である。

(1)人民は改造できる。

(2)中国の法律に従って服役中の犯罪者の所与の権利は保護され、侵犯されることはない。

(3)犯罪者が生産的ないし社会的に有用な行為に従事することはきわめて重要である。

(4)犯罪者の多くは十分な教育もなく法律に無知な若者であるから、囚人が教養を高め、法律、道徳、文化の面で目覚め、 労働技能を獲得するのを幇助することは、労働改造の重要な任務である。

(5)説得の諸手段。図書館、本、演劇団。元囚人の講話。

(6)法に則り囚人の思いやりある扱い。

(7)犯罪者に対する処罰の遂行。

(8)犯罪者の雇用、再定住、教育と保護。


白書には答えよりも、問いのほうがずっと多い。収容所と囚人の総数、一般刑事犯といわゆる反革命犯の人数はどうなのか? 白書は4万件以上の控訴が受理されたと述べているが、公判手続きの不備を考慮すれば、この数字は信じられない高さである。

白書は、「犯罪者は通常の生活を送る権利を有する」として、刑務所内のタンパク質摂取の水準は国の平均に近いと主張する。料理を試食してみて、これも信用できないことが分かった。白書は、通信、信教の自由について言及しているが、私は双方とも存在しないことを知っている。白書はさらに、死刑判決を受けた衆人に与えられる2年間の執行猶予制度について述べ、「同期間中に労働改造を実施し、効果を見る」とする。本当だろうか。あるいは当局は、移植用に彼らの腎臓が必要になるまで彼らを生かしておくだけではないのか。

白書では、別のところで、「中国では、拘留者の製造になる産品は何よりもまず労働改造制度の需要を満たすために供用される」と述べている。そうだとするなら、なぜ監獄工場に偽名をつけ、うまみの多い強制労働者の使役を隠蔽しなければならないのか。


中国当局が自国で生産された後ろ暗い製品を世界に売りさばくため、そして自らの面子を保つためには平気で嘘をつくことが手に取るように分かります。今回の中国公安による冷凍餃子中国内毒物混入否定会見とまさに同じ構図です。 

中国は人権弾圧独裁国家です。本書に強制収容所の収容人員600万~800万のうち10%が政治犯だと述べられているように、己の権力を貪るために、罪のない人々を捕らえ、殺し、あるいは人生を破滅させることに何の良心の呵責も感じない輩が権力を握っている国です。

中共政府とは、自らの政治目的にしたがって、嘘をでっち上げ、真実を捻じ曲げることによってしか成立し得ない政権なのです。彼らに、真に科学的な方法を用いた誠実な捜査を期待するなど、八百屋で魚を求めるようなものです。

今回の件に限らず、日本政府はそのことを十分に認識したうえで対処すべきでしょう。




中国公安省の会見で私が注目しているのは次の部分です。

ギョーザの袋のメタミドホス浸透実験を行ったところ、「外側から内側に浸透するとの実験結果を得た」と明らかにし、あくまで責任は中国側にはないとの見解を示した。


たとえメタミドホスが袋の外側から内側に浸透することがあるにしても、それで言えるのは「毒が中国で混入されたとは限らない」ということであって、「中国で混入されたのではない」ということではないのですが。

中国側はたかをくくっているのだと思います。つまり、問題の餃子はすべて回収されてしまっているし、メタミドホスも一般人には入手困難なものだから、浸透の可能性など確かめようのないことで、最後まで、「浸透する」「浸透しない」と、中国公安と日本警察の水掛け論に終始し、うやむやに終わらせることができると。

私なども、それ自体としては判断の材料を持っていないわけですが、上に述べたような中国当局の特性を見れば、嘘をついているのはやはり中国側だと考えてしまいます。

今、一般人には確かめようがないと書きましたが、逆に言えばこれは、問題の製品のパッケージとメタミドホスさえあれば、誰にでも再現実験ができることでもあります。

日本政府(またはマスコミ)は、第三国の検査機関に再現実験を依頼することを考えてみればどうでしょうか。そこで「浸透しない」との結果が出れば、中国側に、どんな条件で実験すればそんな結果が得られるのか、嘘をついているのではないかと問い詰めることができるでしょう。


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  1. 2008/03/03(月) 11:36:55|
  2. 毒入り餃子事件
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「お粗末な品質管理の前歴」

About.comというサイトにあった、アメリカのニュースコラムニスト ブリジット・ジョンソンさんの文章です。

中国が毒入り製品の嫌疑を否定

人民共和国はなんどもやってきた:腎不全を引き起こすペットフード、子供の玩具に含まれる鉛、デートレイプ ドラッグ(デート中に女性に飲ませて意識をなくしてレイプする薬)を含む玩具、有害な練り歯磨き等々、そして今度は毒入り餃子だ。しかし、中国は、北京の近くの工場で作られたギョーザは日本で毒を入れられたに違いないと断言する。

(ニュースサイト・「アルジャジーラ」英語版記事「中国が毒入り製品の嫌疑を否定」からの引用があって、)

日本の当局が連続餃子毒物混入犯を捕まえそうにないことだけは言っておこう。中国には無数の製品のお粗末な品質管理のひどい前歴がある。内容物と衛生の根深い問題は、食品薬品管理局局長を処刑することでは解決できない。

しかし、日本に対する根拠のない非難は、とくに中国の輸出に数々の前歴があることでもあり、、両国関係を緊張させることになりそうだ。






Japan Probe という日本在住の米英豪人がやっている英語のサイトが「毒入り餃子非難合戦」と題して、フィナンシャルタイムズの記事「中国がどこか他のところで餃子に毒が入れられたと主張」を引用しています。

読者が投票できるようになっていて、結果を見ることができます。

餃子は中国で汚染された。     243  71%
日本で汚染された。          36  10%
汚染されていない。(陰謀だ!)    64  19%

投票総数343 (3月1日午後6時現在)


コメントが三つついています。

アレックス
「毒物混入がどこでなされたにしても、日本人の検査係が中国の工場で品質チェックをした。そして製品が日本に輸入されたときに検査があった。誰がギョーザに毒を入れたか知らないが、品質検査係はクビにする必要がある。」

ジョン K
確かな証拠がないので、双方とも疑わしい。〔要約です。〕

zaciroth
「ダンボールでダンプリング〔英語では肉まんも餃子も「ダンプリング」といいます〕を作って、客に売った人た人がいて、誰も違いが分からなかった。・・・・あちらの人は金をほしがる。・・・・彼らは、たとえ品物が悪くても、金のためならなんでもすることは明らかだ。・・・・・アメリカの鉛塗料玩具事件を見よ。」


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  1. 2008/03/01(土) 18:28:00|
  2. 毒入り餃子事件
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環球時報が記事を改竄

前回、「日本メディアが中国餃子を包囲攻撃」と題した2月1日の環球時報の記事をリンクしたのですが、現在、その記事は消されています。クリックしても、Not Found と表示されるのみです。

これがそのURLです。
http://paper.people.com.cn/hqsb/html/2008-02/01/content_41356254.htm

こんなこともあろうかと思って、エントリーをあげた後で魚拓しておきました。
http://s04.megalodon.jp/2008-0202-2243-25/paper.people.com.cn/hqsb/html/2008-02/01/content_41356254.htm

件の記事は消されたのですが、その代わりに、同じ2月1日付で「商務部専門家: 何らかの人が日本餃子事件を政治家するすることを防がねばならない」という記事がアップされています。

この記事は、例の「「日本メディアが中国餃子を包囲攻撃」という記事から、その冒頭部分と、後半部分、すなわち前回紹介した「何らかの人がそれを政治化することを防げ」(和訳を若干変えました)という小見出し以下の部分の、唐淳風の発言の部分を抜き出したもので、そのほかの部分をばっさりと削除してあります。

つまり、環球時報はなんの断りもなしに、過去の記事をこっそりと書き換えたわけです。

なぜそんなことをしたのでしょうか。わたしは、環球時報は高洪の発言を消してしまいたかったのではないかと思います。

中国社会科学院日本問題専門家の高洪が述べた。いずれにせよ、日本で消費者中毒事件が発生したのは不幸なことだ。論理的に言って、中国側の生産企業と品質検査部門には、自己の商品を愛し誇りにしない人はおらず、毒入り餃子をそのまま出荷することはありえない。食品生産現場で劇毒農薬が用いられるのはさらに不可思議だ。

中国政府は検査結果をすでに公表した。検査結果は、事件の原因に他の可能性が存在するに違いないことを示している。それは、日本の貯蔵過程等の技術関係で問題が生じたことを含む。誰かが故意になした可能性も排除すべきではない。日本国内の中国産品に対する態度は非常に複雑で、また、中日関係が急速に改善されることを望まない人がいる。
高洪は、日本側と中国側が連係を強め、綿密で掘り下げた調査を実施し、事実の真相を明らかにすべきだと呼びかける。そして、事実真相が出る前に、無責任にもすべての過ちを中国側に着せるべきではないと。


かれは日本側で毒物混入がなされた可能性が高いといっているわけですが、ここ数日の日本側の調査で、毒物混入が中国側でなされた可能性が濃厚になりつつあることを考慮すれば、これはまずいと考えたのかもしれません。

あるいは、日本側の「中日関係が急速に改善されることを望まない人」による犯行をほのめかしたことが、行き過ぎだったと思い直したのかな。前回「私は日本政府は二人の罷免を要求すべきだと考えます。」と書いたんですが、ひょっとして環球時報編集部、あるいは中共上層部はこのブログを読んでいる?


と言っても、こんなニュースを読めば、彼らが何を考えているのか分からなくなるのですが。

<中国製ギョーザ>不満分子の可能性も…中国が「故意」示唆

【北京・浦松丈二】中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長(次官級)は6日、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が中国国内で人為的に混入された可能性は低いとした上で「日中関係の発展を望まない一部分子が極端な手段を取った可能性を排除できない」と述べた。北京で日本政府の調査団との会談で明らかにした。
(後略)


おかしなことを言う人たちです。
今まで分かった事実から言えることは、毒物混入が中国側でなされた可能性が高いということだけです。犯人を特定できない以上、その動機について政府高官が公の席で言及するのはあまりにも時期尚早なのですが、なぜ彼は今の段階でそこまで踏み込んだ発言をするのでしょうか。

「中国国内で人為的に混入された可能性は低い」のなら、事件がもし故意によるものだとすると犯人は日本人である可能性が高いということになるのですが、彼はそう判断するだけの根拠を何も持っていません。ただ「中国国内で人為的に混入された可能性は低い」から「日本国内に違いない」という消去法による推論に過ぎません。しかも、なぜ低いのか、説得力のある説明もできない。

つまり、犯人を特定する判断材料を何も持っていないのに、動機を説明しようとする。自分の願望をまじえた根拠のない憶測を堂々と語って恥じるところがない。こういうのを見ると、中国人というのは、高洪さんもそうですが、論理的思考ができない人たちだなあと思います。

彼らは事実の重みというものがまったく理解できないのです。事の次第を
どこまでも自己の利害にそって説明することにしか興味がない人たちなのです。


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テーマ:中国問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2008/02/07(木) 01:40:20|
  2. 毒入り餃子事件
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日本人が故意に毒物を入れたと示唆:環球時報

「日本メディアが中国餃子を包囲攻撃」という見出しが日本のテレビでも紹介されている環球時報の記事ですが、まさかここまでひどいとは思いませんでした。

ここにその記事の後半部分を訳出します。

環球時報 日本メディアが中国餃子を包囲攻撃 より

ことを政治化する人がいるからそれをを防げ

中国商務部研究院日本問題専門家の唐淳風は日本側との農産品貿易方面の交渉に何度もかかわってきた。日本で「中国毒餃子」事件が勃発したことを聞いて、彼は心配して言う。日本のマスコミは、ことをセンセーショナルに騒ぎ立てることを好む。以前は「中国の健康食品を摂って日本人が死んだ」ことで騒ぎになり、今また「中国毒餃子事件」が噴出した。かれは調査結果を待つべきだと考える。

唐淳風は言う: 中国の工場が故意に毒物を日本に輸出することはありえない。実際のところ、日本人は食品安全を重視するとはいえ、食品安全が少なからず問題になっている。2005年鳥インフルエンザが発生したとき、京都の養鶏場が鳥インフルエンザを発見したあと、毎晩この鶏を屠殺した後市場に出荷し、鳥インフルエンザの蔓延を招いた。千葉県の牧場はBSE検査で陽性が出た牛を屠殺して市場に出荷した。最も典型的なのは、日本のある牛乳会社が、5200人あまりが中毒になる事件が発生した後、回収した牛乳を新しく売り出したことだ。

唐淳風は言う: 事件はまだ調査中だが、一般的に言って、農産品、食品の安全と貿易摩擦は、背後で事実上、日本の敏感な神経に影響を及ぼしてきた。それは日本の戦略安全問題だ。日本の農業人口が老化、農産品自給率は一貫して低下してきた。2005年においてはわずか26%。国際的に常識とされている安全線は42%で、この比率が低いことは、戦略的に受身の立場に立たされることを意味する。日本の一部の政客はこのことを非常に懸念する。

日本の農産品価格は非常に高く、中国の農産品価格は安い。日本の商人は中国から輸入して巨額の利益を得たい。このような矛盾した背景の下、中日の農産品食品貿易紛争は非常に多く、中国の貿易環境は非常に複雑だ。

中国社会科学院日本問題専門家の高洪が述べた。いずれにせよ、日本で消費者中毒事件が発生したのは不幸なことだ。論理的に言って、中国側の生産企業と品質検査部門には、自己の商品を愛し誇りにしない人はおらず、毒入り餃子をそのまま出荷することはありえない。食品生産現場で劇毒農薬が用いられるのはさらに不可思議だ。

中国政府は検査結果をすでに公表した。検査結果は、事件の原因に他の可能性が存在するに違いないことを示している。それは、日本の貯蔵過程等の技術関係で問題が生じたことを含む。誰かが故意になした可能性も排除すべきではない。日本国内の中国産品に対する態度は非常に複雑で、また、中日関係が急速に改善されることを望まない人がいる。

高洪は、日本側と中国側が連係を強め、綿密で掘り下げた調査を実施し、事実の真相を明らかにすべきだと呼びかける。そして、事実真相が出る前に、無責任にもすべての過ちを中国側に着せるべきではないと。


鳥インフルエンザや雪印の話、どうも嘘っぽいですが、あまりよく覚えていないので今は触れません。
思いつくまま  毒ギョーザ事件-中共がまたデマを流し始めた に言及があります。)

ここで問題にしたいのは、この記事が、毒物が日本で混入されたと示唆していることです。

毒混入の原因が故意にしろ過失にしろ、犯人や過失を犯した工場側が証拠をそのまま残しておくことはありえないことです。ですから、通り一遍の調査で証拠が見つからなかったといって、中国側に原因がないとは到底断言できるものではありません。

「論理的に言って、中国側の生産企業と品質検査部門には、自己の商品を愛し誇りにしない人はおらず、毒入り餃子をそのまま出荷することはありえない。」
では頻発する中国製食品による深刻な健康被害はどう説明するのでしょうか。

大紀元
中国製食品による深刻な健康被害=驚愕の中国製有毒食品の実態(1)


高洪さんは、何の根拠もない単なる思い込みで中国側に原因があることを否定します。彼の言う「論理的」というのは、事実に即さずに自己が求める結論に至るための論法のことです。

そしてかれは、その単なる思い込みを元にして、原因を日本側に求めようとします。

それでは私が事実に即して、毒物が日本で混入された可能性が極めて低いことを真に論理的に証明してみましょう。

1.メタミドホスという物質を日本で入手するのは非常に困難である。
それに対して中国では、去年一月にその使用が禁止されたとはいえ、まだ広く出回っているという事実がある。

2.千葉県の中毒を引き起こした餃子のパッケージには穴がなく、包装後に毒物を混入することは不可能である。

3.兵庫県で中毒の原因になったのは、10月1日製造で大阪湾に陸揚げされた製品であり、千葉県の場合は10月20日製造で、東京湾に陸揚げされたものである。
まったく流通経路の異なる二つの製品に、日本にほとんど存在しない毒物が偶然に混入する可能性はゼロに近い。
また、誰かが故意に混入させたということも考えにくい。現場でで配送、貯蔵、販売を担当している人員は兵庫と千葉でそれぞれべつであるはずで、その両方にかかわることの出来る人は極めて少ない。

驚くべきは、この記事が、中国側の責任を回避し、最も考えにくい日本側に原因を求めるために、日本人が故意に毒物を混入させた可能性に言及していることです。そしてその背景にあるものとして、日中の農産品貿易摩擦を挙げているのです。

毒物餃子事件の背後に、日本の食料自給率の低さを憂い、日中関係の好転を快く思わない「政客」がいるとほのめかしているのです。

この記事は、小見出しでことを政治化することを戒めておきながら、自らは事件の動因を日本国内の政治的思惑で説明しようとしているのです。

「環球時報」は「人民日報」の系列紙です。「人民日報」は中国の一党独裁政党である共産党の機関紙です。また、唐淳風は政府官員であり、高洪が所属する中国社会科学院は国務院直属事業単位です。二人の発言は中国政府の見解を代表していると解釈しうるのです。

日本政府はこの根拠のない憶測に基づいた無責任な責任転嫁、誹謗中傷に対して抗議したのでしょうか。私は日本政府は二人の罷免を要求すべきだと考えます。


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テーマ:中国問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2008/02/02(土) 20:17:02|
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